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社会人の資格勉強でやらなくてよかったこと5選

宅建・FP2級・日商簿記2級など、7つの資格を社会人として取得してきました。

振り返ると、合格できた理由は「正しい方法を選んだこと」より「間違った方法をやめたこと」の方が大きかったかもしれません。

本記事では、資格勉強の中で「やめてよかった」と実感したことを5つ、具体的なエピソードとともに整理します。

「頑張っているのに進まない」社会人の資格勉強に多いパターン

社会人が資格勉強でつまずく原因は、意志の弱さではないことが多いです。「頑張り方が、社会人の現実に合っていない」ことが原因になっているケースがほとんどです。

時間が限られている中で、学習効率を下げる行動を無意識に続けてしまいます。それが積み重なると「勉強しているのに結果が出ない」状態になります。

以下で挙げる5つは、私自身がやってしまって後悔した、あるいはやめることで明らかに学習が好転した行動です。

やめてよかったこと①:SNSで他人の学習記録を見ること

宅建の勉強法を調べていた時期、SNSで「200時間で合格した」「1か月で受かった」という投稿をよく目にしました。

最初は参考になると思って読んでいました。しかし気づくと「自分のペースでは無理なのかもしれない」という不安が先行し、本来やるべき問題演習が後回しになっていました。

SNS上の体験談は、その人の仕事量・事前知識・生活環境が異なります。自分の状況と比較できる前提がありません。にもかかわらず「あの人は1か月で受かっている」という数字だけが頭に残り、焦りを生みました。

以降、資格勉強に関するSNSを意図的に見ないようにしました。情報収集はテキストの公式解説や試験の公式サイトに限定しました。これだけで、学習中の余計な不安がかなり減りました。

やめてよかったこと②:最初から細かい日次スケジュールを組むこと

「平日:朝1時間+夜2時間、休日:4時間」という計画を、宅建勉強の開始時に立てました。

実際に守れたのは最初の数日だけでした。残業・急な予定・体調不良のどれかが毎週必ず発生し、そのたびに計画が崩れました。計画が崩れると「遅れた分を取り戻そう」と焦り、翌日さらに無理な計画を立てる悪循環に入りました。

変えたのは計画の単位です。「週に最低14時間」という週次の目標に切り替え、どの日に何時間やるかはその週の状況で決めるようにしました。月曜に2時間やれなければ水曜に4時間やる、でも構いません。

週次にしたことで、1日の失敗が「遅れ」ではなく「調整」になりました。結果として計画と自己嫌悪のループから抜け出せました。

やめてよかったこと③:途中で教材を変えること

宅建の勉強中、SNSで「あの通信講座の教材はわかりにくい」という否定的なレビューを見ました。自分が使っていた教材だったため、動揺しました。

他の教材に変えようかと調べ始めた結果、数日間を「比較と検討」に費やしました。最終的に教材は変えませんでしたが、その時間は完全に損失でした。

現在の資格教材は、どのメーカーも「その教材を一通りやり切れば合格ラインに達する」ように設計されています。問題なのは教材の質よりも「最後までやり切れるかどうか」です。

教材選びに時間をかけるべきは、勉強を始める前です。始めてから変えると、慣れ直しのコストと時間ロスが発生します。「始めたら変えない」を原則にすることで、不必要な迷いが消えます。

やめてよかったこと④:テキストを読むことを「勉強」と呼ぶこと

テキストを読むと、「勉強した」という感覚になります。しかしそれは、勉強した気になっているだけのことが多いです。

宅建の学習初期、テキストを丁寧に読み込んでいました。1章分を読み終えた後に問題を解いてみると、ほとんど解けませんでした。インプットはしているのに、知識として定着していなかったのです。

それ以降、学習の基本設計を「問題演習70%:テキスト30%」に変えました。問題を解いて、間違えた箇所だけテキストに戻る。この繰り返しの方が、テキストを読むより圧倒的に記憶に残りました。

アウトプットは「できない」と感じる苦しい作業です。しかしその苦しさが、知識の定着につながります。テキストを読むのは快適ですが、快適なだけでは試験は突破できません。

やめてよかったこと⑤:全部理解してから次に進もうとすること

「理解できるまで次に進まない」という姿勢で勉強していた時期があります。

1つの論点を完全に理解しようとすると、時間がいくらあっても足りません。試験範囲は広く、深く掘り下げるほど細かい論点が出てきます。結果として、序盤だけが詳しく、後半の範囲が手薄なまま試験日を迎えそうになりました。

資格試験の目的は「合格点を取ること」であり、「全範囲を完全に理解すること」ではありません。合格点は試験によって異なりますが、多くの場合は7割前後です。つまり3割は間違えてもよいのです。

「理解できなくてもひとまず次に進む」「全体を1周してから戻る」という設計の方が、限られた時間で合格点に近づきやすいです。

まとめ:「やらないこと」を決めると、やることが自然に絞られる

5つを振り返ると、共通しているのは「自分のリソースを消耗させる行動をやめた」ということです。

社会人の資格勉強では、時間も体力も有限です。何かをやめることは、その分の余力を「本当に必要なこと」に回すことを意味します。

やらないことチェックリスト

勉強を始める前・続けている途中で、以下を確認してみてください。

  • SNSで他人の勉強時間や合格体験談を見て、自分と比較していませんか
  • 「今日できなかった分を明日取り戻す」という計画になっていませんか
  • 途中で教材を変えようか迷い始めていませんか
  • テキストを読むだけで、問題演習の時間が極端に少なくなっていませんか
  • 1つの論点を完全に理解するまで次に進めない状態になっていませんか

一つでも当てはまるものがあれば、今日からやめてみることをおすすめします。

筆者プロフィール

保有資格:宅地建物取引士 / FP2級 / 日商簿記2級 / 国家資格キャリアコンサルタント / 介護職員初任者研修 / メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種 / ITパスポート

  • この記事を書いた人

アラサーリーマン

社会人として働きながら資格取得に取り組んでいます。 保有資格: 宅地建物取引士 / FP2級 / 日商簿記2級 / 国家資格キャリアコンサルタント / 介護職員初任者研修 / メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種 / ITパスポート

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