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本記事では、私が実体験に基づき導き出した「特に効率的だった勉強方法」をお伝えします。
宅建試験は取得に時間がかかる合格率が低い難関資格として知られています。宅建試験は合格率17〜18%台で、2025年度(令和7年度)試験は合格基準点が「33点」と近年でも低い水準となりました。
「不動産知識ゼロの状態で宅建合格なんて本当にできるのか…」、 挑戦に不安を感じる方は少なくありません。特に初学者や仕事や家事で毎日忙しい方にとって、合格への道筋を描くのは不安でしょう。
本記事では、私が2025年試験で38点で合格を果たした合格体験談を基に、「合格の正攻法」をお伝えします。
私は普段、不動産とは全く縁のない業界で働くサラリーマンです。平日はフルタイムで仕事、不動産に関する知識は全くありませんでした。しかし2025年度の宅地建物取引士試験で38点を取り、合格する事が出来ました。
宅建試験には、私自身も実践して効果を感じた、合格再現性の高い勉強の進め方があります。
読者の皆さんには、自分に合った勉強方法を理解し、合格までの具体的な道筋をイメージしていただきたいと思います。忙しくても効率的に学習を進める方法を身につけ、合格への第一歩を自信をもって踏み出しましょう。
この記事は以下の価値が得られるような内容となっております。
- 自分に合った勉強方法を把握できる
- 合格までの具体的な道筋がイメージ出来る
- 初学者の方や忙しい方でも自信をもって勉強を始められる
この記事が、読者の皆様の心の不安を少しでも和らげ、試験勉強の道しるべになれば幸いです。
宅建士(宅地建物取引士)とは何か?
宅建士(宅地建物取引士)は、不動産取引の専門家として法律行為を行う国家資格者です。
宅建士の最大の魅力は業務独占資格である点です。宅建士だけに許された独占業務に次の3つがあります。
- 不動産取引時の「重要事項の説明」
- 重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
- 契約書(37条書面)への記名・押印
不動産売買や賃貸の仲介を行うには、宅建士の説明が法的に義務付けられています。さらに従業員5名ごとに宅建士1名の配置義務があるため、宅建資格保持者は特に不動産業界で強く求められます。他業界でも資格を活かせる場面は多く、資格取得は転職・キャリアアップに有利です。
宅建試験は難易度が高い試験です。だからこそ事前に宅建士の役割や取得メリットを事前に理解しておく事は、試験勉強を継続する上で1つのモチベーションになります。
具体的な取得メリットや業務内容についてはこちらの記事で解説しています。
→宅建士とは?仕事内容・メリット・就職先を初心者向けに徹底解説
宅建試験の概要
宅建試験は年1回(例年10月第3日曜日)に実施されます。試験は50問の四肢択一式(登録講習修了者は45問)、試験時間120分です。
以下に直近5年の申込者数・受験者数・合格者数・合格率・合格基準点をまとめました。
| 試験年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
| 2025年(R7年) | 306,100 | 245,462 | 45,821 | 18.7% | 33点 |
| 2024年(R6年) | 301,336 | 241,436 | 44,992 | 18.6% | 37点 |
| 2023年(R5年) | 289,096 | 233,276 | 40,025 | 17.2% | 36点 |
| 2022年(R4年) | 283,856 | 226,048 | 38,525 | 17.0% | 36点 |
| 2021年(R3年) | 256,704 | 209,749 | 37,579 | 17.9% | 34点 |
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格試験 結果の概要」
最近5年の試験結果を見ると、受験者数は毎年20万人超で推移し、そのうち上位約17~18%が合格しています。令和7年度は受験者約24.5万人、合格者45,821人で合格率18.7%、合格点は33点でした。
合格ラインは毎年受験者の得点分布で決まる相対評価制で、過去数年は概ね36~37点が目安でした。2025年度の33点は過去最低水準で、特に宅建業法の難化が一因とされています。しかし、宅建資格はその人気の高さから今後も受験者数は増加していくでしょう。各社の講座内容も充実し、より挑戦しやすい環境になると思います。
しかし、合格するには正しい勉強プロセスを踏む必要があります。受験者数が増えても、受験環境が整っても、合格する上位約17~18%の中に入るために必要な要素は必ず存在します。
私がお伝えしたいのは、受験者数の増加や合格率などは「合否に関係ない」という事です。数字は参考程度に、必要なステップを着実にこなすことが大切です。では、具体的な学習方法を説明していきます。
合格への正攻法~勉強の4つのポイント~
宅建試験合格に不可欠なポイントは大きく4つあります。それぞれ解説します。
学習手段の選び方(独学・通信講座・通学)
まず学習スタイル選びです。分類として「独学」、「通信」、「通学(スクール)」の3種類があり、それぞれ特徴とメリット・デメリットがあります。自分の性格やライフスタイルに合う方法を選びましょう。
独学(自習形式):市販のテキストやYouTube等で学習する方法です。教材費だけなので低コストで始められ、自分のペースで自由に学べる点がメリットです。ただし、不明点は自力で解消する必要があり、学習計画も自分で立てるため、自己管理力が求められます。
通信講座(オンライン学習):講義動画・テキスト・問題演習が一式になったオンラインコースです。合格者のノウハウを反映したカリキュラムで学べ、スマホやPCでいつでも学習できるのがメリットです。講師への質問サポートがある場合もあります。一方、独学よりは費用がかかり(宅建の通信講座は6~10万円程度が相場)、自律的に進める必要はあります。
通学(予備校・専門学校):実際に教室に通って講義を受けるスタイルです。専門講師によるライブ講義は集中力が高まり学習効果が大きく、スケジュールが固定されるため学習の強制力もあります。仲間と刺激し合えるのもメリットです。ただし費用が高く(およそ15万円以上が目安)、通学する時間・場所の拘束があります。
独学・通信・通学のいずれがベストかは人それぞれです。仕事や家事の合間に隙間時間で進めたいならオンライン講座、自分に厳しく課さないと続かないなら通学、費用を抑えたいなら独学、という選択肢もあります。
学習を始める前に各方法の特徴を調べて、自分に合った学習手段を決めましょう。
「独学」「通信」「通学(スクール)」の特徴とメリット・デメリットの詳細はこちらの記事で解説しています。
→【初心者向け】宅建の勉強方法を比較|独学・通信・通学の違いと選び方
勉強時間の目安(初心者は400時間)
次に勉強時間です。宅建合格には一般に300~500時間程度の学習時間が必要と言われています。振り幅が大きいのは、勉強経験や資格学習に慣れている方や実務経験の有無などで、個人差は出るためです。
私の結論は、初学者で一発合格を狙う場合、「400時間」を一つの目安とするべきだと思います。
初学者は民法など、普段聞きなれない言葉の理解に時間がかかるためです。セーフティラインとしてこれくらいの時間を確保できるスケジュールを組むべきです。毎週可能な勉強時間を逆算して、試験勉強を始めましょう。例えば、受験までに6ヶ月あるなら週に15~20時間(1日2~3時間)を継続する計算になります。
→宅建試験の勉強時間の目安は400時間|初学者向け学習期間とスケジュール
インプットとアウトプットの比率(3:7が目安)
勉強の進め方は、①インプット(テキスト学習)→②アウトプット(問題演習・過去問)→③模試受験、のサイクルで行います。どの勉強手段でも、基本的にはこの流れになります。重要なのはインプットとアウトプットの比率です。私のおすすめは インプット3:アウトプット7 です。
宅建試験は覚える数字や用語が多く、特に過去問演習での知識定着が合格への最短ルートです。
宅建業法や法令上の制限では数字の暗記も必要ですが、いずれも過去問に似た問題が多く出題されます。実際、本番でも過去問の類似問題が頻出しており、合格には「過去問演習による徹底したアウトプット」が必須です。
したがってテキストで一通り理解したら、あとは過去問を活用してどんどん問題を解き、理解を深めましょう。「問題演習で間違えた箇所はテキストに戻って復習し、理解を強固にする」、この繰り返しがポイントです。
→宅建勉強に過去問演習って本当に必要?過去問演習が合格に必須である理由について解説
科目別学習の優先順位
宅建試験の4科目(配点合計50点)は、権利関係(民法・借地借家法等14点)、宅建業法(20点)、法令上の制限(8点)、税・その他(8点)です。私は次の優先順位で学習するのが効率的だと考えます。
1.権利関係(民法・特別法):
民法(出題10点)は範囲が広く法律特有の言い回しが多い分野です。基礎理解に時間がかかりますが、ここで覚えた法律用語・考え方は他科目でも役立ちます。また特別法(借地借家法・区分所有法・不動産登記法など計4点)は論点が絞られているため得点しやすい分野です。初学者ほど早めにじっくり学習しましょう。得点源とされることも多い反面、難問が出る年もあるため、幅広い論点に目を通しておくのがおすすめです。
2.宅建業法:
実務に直結する分野で、出題範囲が明確です。合格ライン上位を目指すにはこの科目で8~9割以上を取る必要があると言われます。論点が比較的明確な分野なので、何度も問題を解いて知識を定着させましょう。近年では難化傾向にあるとも言われており、対策は必須です。
3.法令上の制限:
土地利用に関する行政規制の科目です。宅建業法同様に論点が明確な分野が多く、得点源になる科目です。出題パターンに慣れれば安定して得点できます。用語や数値をしっかり覚えて、過去問演習で対策しましょう。
4.税・その他:
不動産に関連する税金や公的制度の問題です。毎年3~4問出題され、頻出論点が多く、得点しやすい科目です。ただし税制では年によって難問も出ることがあるため注意が必要です。
科目ごとの学習時間配分の目安は、インプットで権利関係:50h、宅建業法:40h、法令制限:30h、税その他:20hくらいで一通り学びます。続いてアウトプット重視に移り、特に宅建業法と法令制限は時間をかけて過去問を回しましょう。税・その他と権利関係については頻出論点を重点的に復習してください。
科目ごとの、より具体的な勉強戦略についてはこちらの記事で解説しています。
私の宅建合格体験談(2025年度)
ここからは、私が実際に2025年度試験で一発合格した学習スケジュールをお話します。同じように忙しい社会人の方の参考になれば幸いです。
開始時期
2025年5月25日から勉強を開始しました。試験日は2025年10月19日の為、確保出来た期間は147日。勉強時間は約380時間(インプット+アウトプット)。週平均で1日2~3時間のペースで学習を積み重ねました。学習時間には外部模試の受講とインプット用のまとめノート作りが含まれています。

勉強手段ですが、私は通信講座の「スタディング宅建講座」を利用しました。選んだ理由は「自動カリキュラムの生成機能」「インプットがコンパクトにまとめられている」「過去問が13年分学習できる」「他社講座と比較して受講費用が比較的抑えられている点」の4点です。スマホ・タブレットで学習でき、講義が短くまとめられているので通勤や休憩時間に少しずつ進めることができました。
スタディングの、より具体的なメリットについてはこちらの記事で解説しています。
→ 【スタディング宅建講座の評判は?実際に受講して一発合格した私の本音レビュー】
インプット時期(5月下旬~7月下旬)
約2か月かけて動画講義でインプットを行いました。1周目はざっと流して全体像を理解、2周目と3周目は基礎論点を押さえ、各単元間に設定されている演習問題で理解度を確認しました。インプット期間は約120時間ほどでした。初期は講義内容をノートにまとめていましたが、理解が追い付いていない内にノートを取るのは非効率だと気付き、動画講義と演習を高速で回す方法が効率的だと感じました。
スタディングの通信講座は価格があまりに安かったので受講前は正直不安がありましたが、基礎論点をしっかりと押さえた講義で、安心して勉強を進めることが出来ました。講義後や各単元後には必ず問題演習機能があり、インプットとアウトプットを細かく回せる点はとても良い仕組みでした。
結果的に2カ月で4~5割くらいの理解度まで達することが出来たかと思います。
アウトプット時期(8月~9月中旬)
8月からは演習に集中しました。スタディングには13年分の過去問題集があり、まず13年分を5周解きました。演習を重ねるごとに試験でよく出るパターンや言い回しが把握でき、一気に理解度が高まる感覚がありました。
演習を通して自分の得意不得意が分かってくるので、間違えた論点は再び講義動画で復習し、ノートにまとめて視覚化し理解を深めました。
またスタディングには「AI問題復習」という、理解度の低い分野を定期的に復習できる機能があります。テーマごとに出題してくれる機能もあり、不得意な分野を繰り返し覚える演習教材として、特に役立ってくれました。
直前期 ~模擬試験での結果と課題~
9月中旬にスタディング内の予想模試を受けたところ約7割の得点が取れたため、大手予備校の実力模試(TAC)を受験しました。理由は全国規模の大手スクールが主催する事から受験者数が多く、自分の実力が他の受験者と比較してどの位置にいるのかを確かめやすいと感じたからです。
模試の結果は、計37点(権利関係11点、宅建業法16点、法令上の制限5点、税・その他5点)で、受験者の上位20%以内にいることが分かり、少し自信になりました。また、宅建業法、法令上の制限や税制問題の論点理解が甘い部分を洗い出せ、自分の弱点を把握できたことも非常に良かったです。
続けて10月上旬のTACファイナル模試を受けました。結果は34点(権利関係8点、宅建業法16点、法令上の制限4点、税・その他6点)。前回よりも下がっており合格予想はB判定でした。
TACのファイナル模試は本番を意識した内容で論点の正確な理解が求められるものが多く、出来なかった箇所の振り返りをしつつ、点数が下がったことに動揺してしまいました。
しかし試験直前と時間が少ない中、ファイナル模試で点数が低く、かつ短期間で得点アップが見込める宅建業法と法令上の制限、権利関係の特別法に絞って重点的に復習するプランを立てました。この最後の追い込みプランを設定できたことと、慢心があった自分の気を引き締める意味でも、この模試を受験してよかったです。
宅建模試に関するまとめ情報については、こちらの記事で解説しています。
→ 【宅建模試はどこがおすすめ?TAC・LEC・大原の違いと活用術を徹底比較】
試験当日のポイント ~集中力を守る「耳栓」~
前日は早めに勉強を切り上げ、体調を万全にするべく休息と睡眠を重視しました。
当日は余裕をもって1時間前に会場に到着。会場の雰囲気に体を慣らしたり、直前に糖分を接種して試験時間中に頭が働くようにするなど、なるべくいつも通りの心境で試験に臨めるよう心がけました。
また当日の持ち物について、一つおすすめしたいのが「耳栓」です。
耳栓は当日、試験監督の許可が下りれば使用できるのですが、用意しておいて正解でした。
試験開始直後から私の席に近い受験者の方の咳がひどく、試験会場中に音が響き渡っていました。試験官に一度注意されていましたが咳は止められず、周囲の方々も咳の音をかなり気にされていたようでした。
私は普段から周囲の音に敏感な体質の為、耳栓がなければ恐らく試験に集中できなかったでしょう。
他にもペンの書く音などは結構ひびきますので、音に敏感な人は、持っていて損はないかと思います。
なお耳栓使用は細かいルールが存在します。※無線通信機能無し、監督員許可、未開封で持参など(2025年度)
※試験当日の持ち込み可否や使用条件は年度ごとに変更される可能性があります。必ず最新の試験案内(公式)をご確認ください。
最終的に、38点(権利関係10点、宅建業法16点、法令上の制限6点、税・その他6点)で無事合格できました。模試で明らかになった弱点への対策を短期間で集中して行ったことが功を奏しました。特に2025年は難化傾向だった宅建業法で8割を取り切る事ができたのは、今回実施した勉強方法の成果だと感じています。
まとめ~正攻法で合格するために~
ここまで学習のポイントと体験談をお伝えしました。この記事の結論は以下の3つです。
- 初学者でも正しい順序で学べば合格は可能
- 学習時間の目安は約400時間
- 過去問中心(アウトプット重視)が最短ルート
その中でも、重要なポイントを改めてまとめます。
- 自分に合った学習手段を選ぶ:独学・通信・通学の特徴を理解し、自分に合った勉強方法を選択する。
- 学習時間を確保:合格目安400時間を確保できる勉強スケジュールを組む。
- インプット:アウトプットは3:7:インプットで一通り学んだら、アウトプット重視で学習を進める。
- 学習順序の優先順位:権利関係→宅建業法→法令制限→税制の順で学習、各科目の時間配分にも注意。
宅建試験は範囲も広く勉強量も多いですが、合格のためのプロセスは明確です。
今回紹介した方法を参考に、忙しくても効率的な学習を続ければ合格は決して夢ではありません。
これから勉強を始める方の後押しになれば幸いです。健闘を祈ります!
今回紹介した勉強法で登場した「スタディング」について詳しくまとめた記事はこちらになります。
→ 【スタディング宅建講座の評判は?実際に受講して一発合格した私の本音レビュー】
よろしければ参考にしていただけますと幸いです。
※本記事は筆者個人の学習経験に基づく情報提供を目的としたものであり、合格や学習成果を保証するものではありません。

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