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宅建試験の「権利関係」は、初学者にとって最も難しく感じやすい分野です。
本記事では、宅建初学者が権利関係で8点以上を安定して取ることを目的に、押さえるべき論点を2025年度試験で合格した私の個人的主観に基づいてランク付けしました。満点を狙う勉強法ではなく、合格ラインを突破するための現実的な勉強戦略として参考にしてください。
権利関係で8点以上取ることの合格戦略上の重要性は、以下の記事で分野別配点の観点から解説しています。
→【宅建】合格点数は7割が目安|36点を狙う分野別配点戦略を合格者が解説(初学者向け)
※本記事は、あくまで私個人の学習経験をもとにした参考情報であり、すべての受験生に同様の結果を保証するものではありません。
前提条件
権利関係の範囲について
宅建試験の権利関係は、大きく5つの分類に分かれています。
具体的には、①総則、②財産法(物権)、③財産法(債権)、④親族・相続、⑤特別法です。
本記事では、5つの大分類に含まれる各分野ごとの概要と難易度、その理由を解説していきます。
各分野の難易度をA、B、Cの3つに分類
本記事では、各分野を難易度と得点効率を基準にA・B・Cの3段階でランク付けしています。
Aは「確実に得点したい論点」、Bは「合否を分けるレベル、落としたくない論点」です。
Cは理解に時間がかかる割に得点効率が低く、基礎の確認に留めれば十分な論点としています。
Cを深追いせず、AとBを確実に固めて、権利関係8点以上を狙う学習戦略です。
※本ランクは「限られた学習時間で合格ラインを狙うための優先順位整理」を目的としています。Cランクは「不要」ではなく、「深追いしない」という意味であり、最低限の用語理解は前提としています。
大分類・各分野・ランク一覧表
権利関係の全体像を一覧表で整理します。一目で学習の優先順位が明確になります。
復習や学習計画を立てる際にも活用しやすいため、まずはこの表で全体像を確認してみてください。
| 大分類 | 中分類(学習項目) | ランク |
|---|---|---|
| 1. 総則 | 制限行為能力 | A |
| 時効 | A | |
| 代理 | B | |
| 意思表示 | B | |
| 2. 財産法:物権 | 共有 | A |
| 物権変動(登記) | B | |
| 担保物権(抵当権など) | C | |
| 3. 財産法:債権 | 不法行為 | A |
| 売買(契約不適合責任) | B | |
| 賃貸借 | B | |
| 債務不履行・解除 | B | |
| 保証・連帯債務 | C | |
| 4. 親族・相続 | 相続 | A |
| 遺言・遺留分 | B | |
| 5. 特別法 | 区分所有法 | B |
| 借地借家法(借家) | B | |
| 借地借家法(借地) | B | |
| 不動産登記法 | C |
※「A=必須」「B=余裕があれば必須」「C=深追い不要」
では、以下より各分野ごとの説明に入ります。
総則
制限行為能力:A
制限行為能力とは、未成年者や成年被後見人など、判断能力が不十分な人を保護する制度です。
宅建試験では条文通りの知識を問われることが多く、ひねりの少ない問題が中心です。
暗記量も比較的少なく、初学者でも短時間で得点源にできます。確実に1点を取りにいきたいAランクです。
時効:A
時効は、一定期間が経過すると権利が取得・消滅する制度です。宅建試験では「完成猶予・更新」と「期間」に論点が集中しています。細かい判例知識は不要で、暗記中心で対応できる点も魅力なため、Aランクです。
代理:B
代理は、本人に代わって法律行為を行う制度で、出題頻度の高い分野です。無権代理や表見代理は、例年1問前後出題される傾向があります。ただし、登場人物が多く、文章だけで理解すると混乱しやすい点が難点です。
図や関係図を使って整理すれば理解しやすくなります。やや難易度が上がるため、Bランクとしました。
意思表示:B
意思表示は、詐欺・強迫・虚偽表示などを中心に出題されます。ポイントは、第三者との関係を正確に整理できるかどうかです。基本ルール自体はシンプルですが、ひっかけ問題も多く見られます。
確実に押さえたいが簡単ではないため、Bランクとしています。
財産法:物権
共有:A
共有は、複数人で一つの物を所有する場合のルールです。持分や処分、管理行為の区別など、出題パターンはほぼ固定されています。覚える範囲が狭く、例年1問前後出題される傾向がある分野です。
暗記と理解のバランスも取りやすく、得点効率が非常に高いため、Aランクとしています。
物権変動(登記):B
物権変動は、登記有無による権利関係が問われます。原則は「先に登記した者が第三者に対抗できる」という点です。基本ルールと代表的な例外を押さえれば十分得点できます。
しかし、理解にやや時間がかかるため、Bランクとしました。
担保物権(抵当権):C
抵当権は、不動産を担保にする制度で、論点が非常に多い分野です。物上代位や優先順位など、初学者には理解が難しい内容が含まれます。出題される問題も複雑で、時間をかけても得点に直結しにくい傾向があります。
基本用語や仕組みを軽く確認する程度で十分です。深追いを避けるべきため、Cランクとしています。
財産法:債権
不法行為:A
不法行為は、故意・過失による損害賠償責任を扱います。一般常識で判断できる問題も多く、初学者でも取り組みやすい分野です。特に使用者責任や共同不法行為は頻出論点です。
条文と具体例を結びつけて理解すると得点が安定します。Aランクとして確実に押さえたい分野です。
売買(契約不適合責任):B
契約不適合責任は、売買契約における重要論点です。宅建業法と内容が重なるため、相互に理解を深めやすい特徴があります。買主保護の視点で整理すると理解しやすくなります。
数字や期間など、覚えるポイントも明確です。標準レベルのため、Bランクとしています。
賃貸借:B
賃貸借は、不動産取引と直結するため頻出です。契約解除や原状回復など、実務的な内容が多く出題されます。
借地借家法との違いを意識して整理することが重要です。一部細かい論点もあるため、難易度は中程度です。
Bランクとして確実に対策しましょう。
債務不履行・解除:B
債務不履行は、契約が守られなかった場合の責任を扱います。履行遅滞・履行不能・不完全履行の区別が重要です。解除要件や改正点を押さえることで得点につながります。
抽象的な表現が多く、理解には多少慣れが必要です。そのためBランクとしています。
保証・連帯債務:C
保証や連帯債務は、第三者が債務を負担する制度です。改正民法によりルールが複雑化し、混乱しやすい分野です。問題文も長く、ひっかけ要素が多い傾向があります。
基礎用語と大枠を理解すれば十分です。深追いを避けるべきため、Cランクとしました。
親族・相続
相続:A
相続は、誰がどれだけ相続するかを扱う分野です。法定相続人と法定相続分は、暗記すれば確実に得点できます。計算問題もパターンが決まっており、慣れれば簡単です。
毎年安定して出題されるため、得点源にしやすい分野です。Aランクとして最優先で押さえましょう。
遺言・遺留分:B
遺言と遺留分は、相続の延長として出題されます。有効要件や遺留分割合など、数字の暗記が中心です。
相続とセットで学習すると理解しやすくなります。一部細かい論点もあるため、難易度はBランクです。
特別法
区分所有法:B
区分所有法は、マンションなどの集合住宅に関する法律です。管理組合や集会の決議要件など、数字が頻繁に問われます。出題パターンはある程度決まっているため対策しやすい分野です。
ただし細かい数字の混同には注意が必要です。Bランクとして優先的に対策しましょう。
借地借家法(借家):B
借家は、居住者保護を目的とした法律です。更新や解約、正当事由などが頻出論点です。
例年1問前後出題される傾向があるため、対策は必須です。条文の趣旨を理解すると判断しやすくなります。
Bランクですが、確実に押さえたい分野です。
借地借家法(借地):B
借地は、土地の賃貸借に関するルールです。存続期間や更新拒絶の要件が中心に問われます。
数字と要件を整理すれば得点は安定します。やや覚える量は多いですが、頻出分野です。
Bランクですが、借家法と同じく確実に押さえたい分野です。
不動産登記法:C
不動産登記法は、専門用語が多く初学者には難解です。出題数も少なく、得点効率は高くありません。
過去問でパターンを押さえる方が有効です。深い理解は不要で、Cランクとしています。
まとめ
AとBランクの論点を確実に押さえることが、合格への最短ルートです。Cランクは基礎確認に留め、深追いしない判断も重要です。本記事のランク付けを参考にすれば、自然と勉強の優先順位が見えてきます。
限られた時間を有効に使い、効率的な権利関係対策を進めていきましょう。
私の合格体験談については、以下の記事を参照ください。
→【宅建38点合格】業界未経験サラリーマンの合格体験談|初学者でも迷わない正攻法の勉強方法を紹介
※本記事の内容は、筆者の受験経験および一般的な試験傾向をもとにした一例です。本記事で示す権利関係8点以上という目標は、あくまで近年の試験傾向と筆者の受験経験をもとにした目安です。特定の年度における合格点を保証するものではありませんので、その点はあらかじめご了承ください。
また、合格点や難易度は年度ごとに変動するため、すべての受験生に当てはまるものではありません。
学習方法や得点戦略は、ご自身の理解度や学習環境に合わせて調整してください。
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